2017年07月03日
7月に入り気温が30度を超える日が続いています。
まだ暑さに体が慣れていないことから、
ワンちゃんも飼い主さんも体調を崩しやすい季節です。
本日はワンちゃんの熱中症についてお話させていただきます。
熱中症は、晴れの日だけでなく曇りの日でも危険性があります。
また室内・室外どちらも熱中症になります。
暑い日に外に出ると、ワンちゃんは舌を出していることが多いですが、
これは「パンティング」と呼びます。
暑くなり体温が上昇するにつれ、呼吸が速く、舌が長く出てきます。
ワンちゃんは、温度調節である汗腺が足裏のパット部分にしかないため、
舌を出して呼吸を浅く早くし、唾液を蒸発させて熱を逃すことで体温を下げています。
蒸発させてしまうと体内の水分は減少してしまうため、こまめな水分補給が必要となります。
ワンちゃんの熱中症は緊急的に病院を訪れる約5割が死亡していると報告されています。
もし助かったとしても、後遺症が残ってしまう可能性があり、
その理由は、熱中症で脱水が起こり体内に重度の組織障害が生じるためです。
人間が熱中症にかかるときは自ら変調を感じることができるので、「おかしい」と思ったら自ら何らかの対処をすることができます。しかしワンちゃんは違います。愛犬家の私たちがしっかりと熱中症予防して過ごしたいですね。
次に熱中症になりやすいワンちゃんについて紹介いたします。
①短頭種(フレンチ・ブルドッグ、パグ、シー・ズーなど)
短頭の犬種は他の犬種よりも鼻腔が狭く、呼吸しづらいため、気管虚脱、軟口蓋過長など
呼吸器疾患が多く見られます。
ワンちゃんは呼吸で熱を下げるため、呼吸しづらければ熱も下げにくくなるので
注意が必要になります。
②子犬、老犬
子犬の頃は元気いっぱい走り回り、たくさん遊ぶものですが、
まだまだ体力はなく、加減を知らないので遊びすぎてしまいます。
自分のエネルギーを使い果たして、体の自由が利かなくなったり、
硬直して痙攣を起こしてしまうことがあるので様子を見ながら遊びます。
おうちに来たばかりの月齢(2~4ヶ月)のワンちゃんでは、
睡眠は1日約18時間必要といわれています。
ほかにも子犬のパッドは、まだ柔らかく摩擦熱などで剥けたりしてしまうので
足裏の怪我なども注意しなくてはなりません。
老犬は暑さに弱く、若い頃と比べるとやはり体力は徐々に落ちています。
散歩も長時間ではなく、涼しい時間帯に体と相談しながら行くようにします。
その他、寒い地域が原産国のワンちゃん、
ダックスなど足の短いワンちゃん、
(地面に体が近く放射熱と言われる地面からの熱もより多く浴びるため)
呼吸器疾患、心臓疾患のワンちゃん、
肥満気味のワンちゃん(脂肪は熱を閉じ込め、心臓や呼吸機能に悪影響のため)
も熱中症になりやすいので注意が必要です。
~熱中症対策について~
室内
・室内温度と湿度が上昇しないようする(クーラー、除湿などをつけておく)
・いつでも水分補給ができるようにする
外出時
・長時間の直射日光をさける
・こまめな水分補給を心がける
・お散歩は日の照った日中を避け、朝方や夕方に変更する
・ワンちゃんだけ車の中に残して留守番させない
(止むをえず車中に留守番させる際は冷房をつけた状態で離れる)
最近ではワンちゃんの熱中症対策グッズも増えてきました。
上手にグッズを使いながら暑い季節を乗り切るのも大切だと思います。
先日の弊社の愛犬家住宅のイベント時、野呂瀬さん萩原さんの愛犬たちも暑さ対策にメッシュ生地のクールタンクトップを着ていました。
着ているだけで涼しくなる優れものです。
濡らしてから着せるとさらに涼しいタンクトップ、
これからの季節は大活躍です。
節電についても考えながら、愛犬と暑い夏を乗り切りましょう。
愛犬家住宅で増改築&リフォーム
最新の記事
カテゴリ
アーカイブ