2021年02月08日
視覚障害者の支援は国や都道府県や市町村で施策を展開しているところでございますが、
私もその施策に平成9年~平成19年の10年間程、
積極的に関与した時期がございました。
私の障害福祉の始まりは視覚障害者の協会の会長からご教授を受けたことからでした。
30歳の私はそこで初めて盲導犬と長い時間、同じ空間にいたのでした。
会長から点字ブロックの上に置いてある駅前の不法駐輪の撲滅、盲導犬の現状、ボランテイァの育成、黄色い点字ブロックの普及、音声付の信号の普及、点字の普及といったことでした。
もともと、街づくりや人作りに興味を持っていたものでしたので、初めて聞く視覚障害者協会の会長の話は、
30歳の若い私に刺激的なものとなりました。以降不定期ではございましたがお話を聞く機会に恵まれました。
具体的には点字ブロックの上に置いてある駅前の不法駐輪の撲滅は、日々の撤去活動の他に、学校教育による道徳心が必要と考えた私は、このことを実践してもらうために努力を重ねました。
またビルの建築工事では、弱視の方々が見えにくいステンレスの点字ブロックはなるべく使わないでほしいとか。
またボランティアの皆様にはとてもよくしてもらいました。
読み聞かせのボランティアの皆様や点訳のボランティアの方々は様々なことを教えてくれました。
点字本の普及については、点訳愛の会の紙谷様にとてもお世話になりました。
紙谷様に人気キャラクターの本を点訳してもらい、毎年クリスマスのときに、特別支援学校(盲学校)に持参しておりました。
そのときの学校には点字本はアニメの人気キャラクター点字本がなく、日本昔話とか推理小説とかがほとんどでした。
私が持参する人気キャラクターの点字本は、視覚に障害を持つ子供たちにとても喜ばれていました。
私が行くと視覚に障害を持つ子供たちが大勢集まってきました。
点字本を手にしてすぐに指をあててその本を読んでいる子供たちを見ていると、健常者の子供も障害を持つ子供も人気キャラクターは同じように好きなんだなと、その様子を見て感じていました。毎年持参することが楽しみになっていた私でしたが、あるとき学校にその点字本を持参することができなくなりました。
その10年後の50歳の時に再び障害者福祉についていろいろ展開をするようになり、
一番に空白の10年であった40歳代で成しえなかった盲導犬の育成のための寄付に力を入れるようになりました。
セラフ榎本をしっかりと経営し、視覚に障害を持つ方々、盲導犬に幸せになってもらいたいと思います。
障害者福祉への貢献は、経営の傍らとなりますが、自らの信念のもとに独自の路線を歩んで行きたいと思います。
令和3年2月8日
株式会社セラフ榎本
代表取締役 榎本修
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