2021年05月24日
皆様、こんにちは。
ペットリフォームのセラフ榎本です!
犬を飼うとき、人も犬も快適に過ごすためにはしつけは必須です。
そこで今回は、しつけをするときにも犬と触れ合うときにも、
知っておくと役に立つ【犬の学習方法】についてご紹介します。
<馴化と鋭敏化>
生得的反応を誘発する刺激に繰り返し暴露することにより、
引き起こされる反応が次第に変化することがあります。
何を言っているのかというと、同じ刺激を何度も与えると
だんだんと反応が変わってくるよ、ということです。
同じ刺激を何度も与えられたとき、反応が減弱することを「馴化」と言います。
一方で、同じ刺激を何度も与えられたとき、反応が増大することを「鋭敏化」と言います。
「馴化」は弱~中程度の刺激で生じやすく、
「鋭敏化」は強い刺激で生じやすいです。
たとえば、最初は首輪を嫌がっていた犬が徐々に慣れて
気にしなくなるのが「馴化」です。
逆に雷の音のような恐怖を感じるような強い刺激は、
何度も与えられると「鋭敏化」しやすいと言えます。
以上が馴化と鋭敏化です。これらは、学習“理論”ですが、
次に記載する「系統的脱感作」は、学習理論を用いた“方法”であると
考えてください。
<系統的脱感作>
まずは言葉の意味からお話しします。
「系統的」は、徐々に大きくしていくという意味で、
「脱」はなくなる、「感作」は反応という意味です。
したがって、系統的脱感作は「(刺激を)小さいところから
徐々に大きくしていき、反応しなくなるように慣らしていく」という
意味を表します。
実際にしつけに用いるときは、
犬が反応しない程度の小さな刺激から徐々に大きくして
目標の刺激に慣らして反応しなくなるようにする、という風にします。
たとえば、お留守番が苦手で飼い主さんが外出しようとすると
メチャクチャ吠えるという犬がいたとします。
そういった場合、犬は飼い主さんが外出するときの
準備のルーティーンを覚えている可能性が高く、外出を察知して吠えます。
この時系統的脱感作を用いてどのようにしつけを行うかというと、
「おすわりをさせてドアノブに触れる×100→ドアの開け閉め×100
→10秒外出×100→5分外出×100・・・」と刺激のレベルを上げていく
ような方法をとります。どこかの段階で嫌がったら
ひとつ前のステップに戻ります。
これらのステップはもちろん一日で行うものではありません。
毎日少しずつ、コツコツと、関係を築いていきます。
以上で犬の学習方法①「馴化と鋭敏化・系統的脱感作」についてのご紹介を終わります。
マンションのペットクラブ向けセミナーのご相談はセラフ榎本にご用命いただきますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。
営業企画部
セラフ榎本ペットリフォーム公式HP:https://www.qp-dog.jp
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