2017年06月12日
展示ルームにコルク床材としてコルクタイルを新たに展示することになりました。
コルクとは、コルク樫の木の皮を砕いたものです。皮は剥がれても9年ほどで再生するため、木を伐採することなく何度も利用でき、環境に優しい建材です。
一般的に、コルク床材は、インテリアに馴染みやすくおしゃれな雰囲気を出すことができます。
コルク床材には、カーペットや30cm角のコルクタイル、ジョイントがついたコルクマットなど色々なタイプがあります。
コルク床材は滑りにくく歩きやすいのが特徴です。すべり抵抗値が高いことから、歩行感がよく、実際に歩いてみると、フローリングに比べ滑りにくいことがわかります。
また、組織構造が緻密であることに加え、他の木材より腐食しにくい細胞質を持っているため、ダニなどを寄せ付けません。
そのため、ペットがいるご家庭でよく使われます。
その他にも、幼稚園などで見かけたことがある方もいるのではないでしょうか。
柔らかく弾力があることから床の衝撃音をやさしく吸収してくれます。そのため、幼稚園の床材や子供部屋に使用されることがあります。愛犬を飼う方にも良いメリットですよね。
コルク床材を階段に使う例もあります。
コルクは、微細な気泡の集合体です。そのため、弾力性、耐衝撃性の他、水に強いといった点でも優れています。
水に強いと言っても、防水性ではなく耐水性のため、水を全く通さないのではなく、水を通しにくい構造であることが特徴です。水に漬けていても、吸水率はわずかで、吸い込んだ水分も素早く蒸発させ、元に戻ろうとする性質があります。
コルクマットなどの中には洗えるものもありますが、頻繁に洗うと耐久性が落ちてしまいます。尿こぼれなどは、臭いや汚れが残りやすいため、ある程度愛犬のトイレトレーニングが済んでからの使用がおすすめです。尿こぼれをしてしまったときは早く拭き取ってあげましょう。
コルクにはメリットばかりでなく、デメリットもあります。傷がついたら、補修できないので、張り替えてあげる必要があります。メリットやデメリットを知った上で、愛犬に優しい床材を選んであげてください。
最後に、施工の様子を紹介します。
コルクタイルを展示ルームの既存の床の上に貼り付けました。
コルクタイルを貼る下地となる場所の汚れやゴミを取り除き、割付・墨だしをして、養生します。
コルクタイル裏面と下地表面に均一に接着剤を塗布し、敷き込みます。
最後にコルクタイルを圧着します。
新入社員である私は、先輩と共に接着剤の塗布、敷き込みに挑戦しました。
接着剤を均一に塗る作業や、目地が合うように敷き込む作業が難しく感じました。作業の繊細さを感じました。
展示してあります。展示ルームにぜひお越しください。
(編集:林田)
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